日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P1-003
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経営
人工二段林における上木と下木の成長
*龍原 哲當山 啓介鈴木 誠
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抄録
高齢人工林を強度間伐後に樹下植栽した人工二段林に対して下木植栽後20年間の生育状況について調査した。上木はスギで90年生時に本数割合50%、材積割合30%で強度間伐を行った。間伐の翌年、スギとヒノキを樹下植栽した。斜面方向と平行にA区からE区までの約0.1haの5つの区画を林内に設置した。上木の立木本数はA区で6%、B区で4%ほど枯損によって減少した。枯損の原因は幹折れであった。上木の林分材積は間伐後20年で間伐直前の水準に回復した。下木の植栽本数は2,150本/haであったが、スギの18%、ヒノキの33%が枯損した。胸高直径と樹高の総成長量はスギよりヒノキのほうが大きくなった。最近5年間はスギ、ヒノキともに特に直径成長量の低下が著しくなった。シカの被害を除けば、上木、下木とも順調に生育し、下木の立木密度も除伐が必要な程度の本数が維持されていた。現時点では二段林の造成に成功したといえる。しかし、近いうちに上木の林冠が閉鎖することが予想され、下木の肥大成長が今後期待できなくなることが懸念される。
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© 2013 日本森林学会
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