抄録
【目的】路網整備において、4t以上の積載量のあるトラックの走行を想定した林道や林業専用道の密度が不足する現状にある。本研究では、土質条件に応じてどのような作設方法によれば、林業専用道に準じた規格のトラック道でどれだけの強度と安定性を確保できるかを明らかにしようとした。【方法】既設の高規格作業道5路線および道路規格が異なるフォワーダ用の森林作業道2路線を対象に、衝撃加速度によるCBR試験、現場密度試験、土の粒度試験、簡易貫入試験を実施し、強度特性を評価した。なお、高規格作業道は、路体全体を全切りし下層から締固めて作設する方法と半切・半盛で路体を作設する方法を比較対象とした。【結果】トラックの走行を前提として作設された路線では、CBR値、乾燥密度および貫入試験による深度30㎝未満のNd値ともに高く、路盤は強固に作設されている。一方、礫まじり土からなる路線は強度が高いが、細粒分の割合が多い土からなる路線では路体深部にNd値5程度の締固めが不十分な土層が存在している。また、類似した土質において、森林作業道は高規格作業道より強度が劣り、継続利用には走行車両の制限や盛土のり面の補強が不可欠である。