日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: C26
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樹病
小笠原諸島における南根腐病の発生状況および宿主植物
*佐橋 憲生秋庭 満輝太田 祐子升屋 勇人服部 力向 哲嗣島田 律子小野 剛佐藤 豊三
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抄録
南根腐病は東南アジア、オセアニア、アフリカなど、熱帯地方に広く分布する病害で、Phellinus noxius (Corner) G. Cunn. をその病原とする。本菌は極めて多犯性であり、罹病した樹木は成育が劣るとともに葉の変色や落葉が起こり、やがて枯死する。わが国においては1988年に、沖縄県石垣島においてその発生が報告されて以来、宮古島、西表島、沖縄本島、奄美群島など南西諸島の多くの島々で、様々な樹木に発生が確認されている。演者らは、2012年に小笠原諸島において、本病の発生状況、宿主植物等について調査を行った。その結果、父島25、母島20、兄島1の合計46地点において本病を確認することができた。確認できた宿主植物は26科33種で、そのうち13種が小笠原固有種であった。また、20種が新宿主(世界初記録)として確認されたほか、4種が国内初記録であった。小笠原はわが国を代表する海洋島であり、独自に進化した固有植物も多い。また、さらに被害が拡大することが懸念されるため、その発生動向に十分に注意を払うとともに、発生環境等について詳細な研究を行う必要がある。
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© 2013 日本森林学会
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