日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: P1-283
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学術講演集原稿
ナメコ原木露地栽培のホダ木と子実体の137-Cs放射能濃度に地表処理が及ぼす影響
*成松 眞樹
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抄録

ナメコの原木露地栽培で子実体の137-Cs(Cs)の放射能濃度(Cs濃度)を低減させるために,岩手県南部のスギ林で地表処理を行い,2015年5月にホダ木を地伏せした。地表処理はA0層除去,A0層置換,無処理の3区分で,このうちA0層置換区では,A0層をバーミキュライトとバーク堆肥の混合物(資材)に置換した。2016年の秋に子実体,ホダ木およびホダ木直下の資材または土壌(土壌等)を採取し,Cs濃度とCs現存量を測定した。土壌等のCs現存量は,A0層置換区が顕著に低く,次いで無処理区,A0層除去区の順に増大した。ホダ木のCs濃度も,土壌等のCs現存量と同様の傾向を示した。子実体のCs濃度はホダ木のCs濃度と正の相関を示し,A0層置換区で顕著に低かった。一方,子実体発生量はA0層置換区が最大であった。ホダ木の接地面積が大きかったことにより,ホダ木直下の土壌等が,ホダ木のCs濃度や子実体発生量を通じて,子実体のCs濃度に影響を及ぼしたと考える。以上のことから,ナメコの原木露地栽培におけるホダ木と子実体のCs濃度の低減には,バーミキュライトとバーク堆肥によるA0層の置換が有効であり,その効果は少なくとも置換の翌年までは維持されることが明らかになった。

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© 2017 日本森林学会
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