日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: L12
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学術講演集原稿
KMCトラップによるナラ枯れ防除事例
*西 信介
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抄録

鳥取県では1991年に県東部の旧福部村内でカシノナガキクイムシ(以降カシナガ)によるコナラの枯死が確認されて以降、ナラ枯れが西方向へ拡大している。県西部にある鳥取県最高峰の大山では標高700~900mを通る大山環状道路周辺にDBH50cmを越えるミズナラ林が広がり、その景観が重要な観光資源であり、ナラ枯れが危惧されていた。2009年に大山山頂から北東約12km離れた場所で飛び火的にナラ枯れが発生したが、関係者の徹底防除により被害は2年で収束した。ところが2013年に大山周辺の複数の場所で再びナラ枯れが発生し、伐倒搬出、NCSによる伐倒・立木・根株等のくん蒸及びビニール被覆等により徹底防除に取り組んだが被害は収束せず、広範囲に拡大したため、2016年からKMCトラップによるカシナガ捕獲を主とした防除に変更した。2016年5月に大山町内の約32.4km2の範囲内の15地域のナラ類334本にKMCトラップ1197基を設置して同年9月上旬まで推定約199万頭のカシナガを捕獲した結果、トラップを設置していない地域ではナラ枯れが増加したが、設置地域では少ない傾向であった。この結果をうけ、KMCトラップで事業的に、より効率的に捕獲、被害防除出来る方策を模索している。

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