主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
野生鳥獣保護管理では個体数管理、生息環境管理、被害の防除を実施し実施結果をモニタリングにて評価し次期計画に生かす順応的管理が目指されているため、シカ、クマ、サル、カモシカ、イノシシ5種の既往知見を整理分析し、大型野生鳥獣対策の傾向を把握した。保護管理、個体数管理、生息環境管理、被害の防除、その他の対策のキーワードを含む題目の既往知見約30編を集め、1)背景と目的—方法—結果—考察の内容を箇条書きし整理する、2)個体数管理、生息環境管理、被害防除、その他の対策から既往知見内容を分析することを通し、体系的に整理分析した。 個体数管理ではシカやイノシシで個体数推定がなされているが、クマの個体数は低く推定される傾向にあること、生息環境管理ではシカの生態系管理が目指され生息密度と植生指標の関係を把握することが課題である。被害防除では各野生獣の特性により被害発生の背景や実態が異なるため防除手法も異なる。例えば、サルは群れの加害レベルに応じた被害防除が必要である。その他の対策では、多くの鳥獣で広域管理と順応的管理が課題である一方、カモシカで比較的充実したモニタリング体制がとられていることがわかった。