2017年3月下旬~4月中旬,島根県内の調査地3か所にコウヨウザンの1年生苗木を植栽し,10月中旬までニホンノウサギによる被害を調査した。調査地2か所では被害率は0%,23%であったが,1か所では96%に達した。また、同年4月上旬から10月上旬,島根県内の試験地1か所において,スギ,ヒノキ,コウヨウザン,センダンの1~2年生植栽木に対するノウサギの嗜好性を調査した。コウヨウザンを除く3樹種では被害率は0~35%であったが,コウヨウザンでは被害率は83%に達し,他の樹種より有意に高かった。同試験地において,被害が顕著に増加した時期にはノウサギの餌となるススキ等の林床植生が繁茂していたことから,餌量が豊富であってもノウサギはコウヨウザンを選好的に摂食すると考えられた。ノウサギはコウヨザンに対して嗜好性が高く,その造林地を壊滅させる場合もあるため,同樹種を植栽する場合はノウサギ対策が必須であると考えられた。