日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P1-151
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学術講演集原稿
落葉広葉樹林における樹上葉および落葉の放射性セシウムの季節変化
*大久保 達弘角田 賢亮逢沢 峰昭飯塚 和也
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抄録

福島原発事故後、里山落葉広葉樹林の林床落葉を利用した腐葉土に暫定許容値(400 Bq/kg)が設定され現在に至っている。2011年5月以降、栃木県北部の2カ所[塩谷町高原山イヌブナ・ブナ林と那須塩原市関谷コナラ・アカマツ林]で腐葉土利用再開に向けた放射性セシウムモニタリングのためにリタートラップによる落葉採取を開始した。原発事故後7年間(2011~2017)で落葉中の放射性セシウム濃度は大きく減少したが(Cs-137で約1/4)、毎年夏季(7月~9月)に一時的な濃度上昇が見られた。そこでブナ類およびコナラの樹体から林床への放射性セシウムの移行過程を検討するために、各樹種の樹上において生葉および年別の枝の放射性セシウム濃度を前述2カ所の落葉広葉樹林で3年間(2015-2017)測定した。春季のブナ類およびコナラの樹上葉と当年枝の放射性セシウム濃度は二年枝・旧年枝よりも高かったが、秋季には二年枝・旧年枝の値が樹上葉と当年枝より高くなった。また、いずれの枝葉の値とも測定開始(5月)以降減少がみられた。以上、夏季の落葉の放射性セシウム濃度の上昇は春季の高い濃度の樹上葉の落葉により増加している可能性が示唆された。

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