主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
森林性哺乳類の生態系を把握するためにはモニタリングが必要不可欠である。モニタリングの主流はセンサーカメラであるが、多大な労力と必要があり、特に小型種の特定が困難である。近年、環境中に存在する複数種の生物由来のDNAである環境DNAを解析する環境DNAメタバーコーディングがある。環境DNAの検出技術を用いて亜寒帯林の池、熱帯雨林の水飲み場から哺乳類を検出することができるようになった。そこで、ヌタ場においても環境DNA解析が有効であるか、センサーカメラデータとの比較をした。神奈川県厚木市七沢の3箇所の半止水域であるヌタ場で約1ヶ月間3日に1回の連続サンプリングを行い、センサーカメラに撮影された動物種と環境DNA解析によって検出された動物種の比較とリード数変動の考察を行った。結果、センサーカメラで確認されたシカ、イノシシ、タヌキ、イヌ(猟犬)、ハクビシンのうち、環境DNA解析ではシカ、イノシシの2種であった。これは、ヌタ場が半止水域であるために環境DNAが残存されにくいことや動物種ごとの飲水行動等の行動特性を反映していた。環境DNAは場所の選定が重要であるが短期間で調査環境を知ることが出来るツールとしての利用が期待できる。