主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
森林環境教育を行う上で,あつかう森林の多様性が高いことは大きな利点である.新潟大学演習林は新潟県佐渡島の大佐渡山地の尾根上に位置しており,スギ・ヒノキアスナロや広葉樹の天然林,二次林やスギ人工林など異なる種類の森林がモザイク状に分布している.また,尾根や渓流,湿地など地形も変化に富んでおり,植物種の多様性も高い.冬に北西の季節風が卓越する尾根沿いには自然草原や牛の林間放牧が行われていた半自然草地も分布している.その上,森林から海までの生態系が河川を通して,わずか数㎞でつながっており,森里海の関係を学ぶ上でも最適な環境にある.大学生の実習や社会人研修において,このような多様なタイプの森林や草地が一定の地域に集中していることは,これらの構造や生物多様性を比較する上で,非常に効率的で環境教育の場として優れていると考えられる.育林や林道を扱う林業実習においては,スギ人工林を集中的に利用することが多いが,農学部の基礎的実習や他大学の共同利用実習,社会人研修においては,様々な生態系を総合的に学ぶことによって,幅広く生態系の仕組みを理解できると考えられる.