主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
広葉樹植林には地域性種苗の利用が重要である。ブナは冷温帯の主要優占種であり、種苗の活用の場が広い樹種の一つである。しかし、ブナの豊作は数年に一回、広域で同調して起こり、種子の生産量の変動が著しく、その長期保存が困難であることから、豊作後の数年間は新たな種子の供給は期待できない。そのため、その間苗畑において苗木の流通適正サイズを維持することが、ブナの地域性種苗の利用に関する技術的課題である。そこで本研究では、ブナ種苗の継続的な生産システムを構築することを目的に、被陰処理及び根揚げが苗木の成長に及ぼす影響について調査した。調査は2012~2015年に実施し、新潟県十日町市のブナ苗畑において育成した2011年播種の実生苗を供試個体とした。寒冷紗によって遮光率30%、70%とした被陰区と全天条件の対照区を設定し、それぞれについて、成長期である夏期に根揚げ鍬を用いて根揚げをした処理区と無処理区を設定した。各年、秋期に各試験区内の一部の苗木について苗長、根元直径を計測するとともに、別の一部を掘り取り、苗長、根元直径及び枝、葉、根の絶乾重量を計測し、それらを試験区間で比較することで、各処理の効果を検証した。