主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
東日本大震災を経験した子どもたちは、その当時、森林等の自然をどのように感じていたのか。また、大震災後の復興の過程で地域の自然景観が変貌していくことに何を感じていたのか。本研究は、研究倫理の観点からも子どもたちに直接尋ねることができないこの課題に迫るため、東日本大震災を直接的あるいは間接的なテーマとして作成したテキストの内容を分析することにより、その一端の解明を試みたものである。対象としたテキストデータは、岩手県久慈市から山田町に至る岩手県沿岸北部で東日本大震災により津波の被害を受けた地域に位置する小学校5校、中学校4校の児童・生徒が作成し、文集等に掲載された感想文や作文等である。分析にあたっては、子ども1名の作文につき、作文の総文字数、総文章数、うち自然を表す単語を含む文章数と自然がどのような文脈で描写されているか、その特徴を把握した。調査の結果、たとえば、海→人命を奪う→悲しい、という感情を含む記述がある一方、復興→裏山→削られる、という感情や評価のない状況のみを表す記述等、個々の児童・生徒が体験した内容によって、様々な自然を表す単語を含む文脈のパターンが確認された。