日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-168
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学術講演集原稿
秋田佐渡スギ天然林の26年間の林分構造の動態
*太田 敬之野口 麻穂子齋藤 智之直江 将司八木橋 勉
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抄録

秋田県北秋田市阿仁の佐渡スギ群落保護林は標高950mに分布するスギ天然林である。1991年に台風被害を受け、翌1992年に1.05haの調査地を設定し、1992年~2017年まで5年に1回、胸高直径5cm以上の幹(以下、立木)の毎木調査を行ってきた。25年間で立木密度は353本 ha-1から901本 ha-1と2.5倍に増加した。新規加入はブナ、ハウチワカエデといった広葉樹が大半を占め、樹種数は12種から18種に増加した。スギは25年間で本数は11%増加し、胸高断面積は26.9%増加した。スギの新規加入木の65%は面積比3%の根株上にみられた。それに対し、ブナは本数が2.1倍に増加したが、胸高断面積は5.4%の増加であった。枯死木は25年で132.4本 ha-1、そのうちブナは30.5本 ha-1、スギは13.3本 ha-1で失われた胸高断面積はブナ2.3m2 ha-1、スギ1.8m2ha-1とブナがスギを上回った。胸高直径30cm以上の枯死木はスギ3本に対し、ブナ13本と中径から大径木の枯死が目立った。この林分ではスギは小径木は少ないが大径木の死亡率は低い。一方、ブナは多くの新規加入木があるが、中・大径木の枯死が多く上層を占有できずにいることが示唆された。

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