日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-170
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学術講演集原稿
全天空写真の高密度撮影による林冠構造の把握とその季節変動
*吉村 謙一小南 裕志安宅 未央子
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抄録

葉面積指数で表現される森林樹木における葉量は森林の一次生産を評価する上で重要視され、一次生産量を推定するためのパラメーターとして用いられてきた。しかし、自然林の林冠構造は一般に複雑であり、葉面積指数も空間的に不均一であるため、同一林分における葉面積指数の空間分布を評価することが必要になる。また、落葉樹は春に展葉し、秋に落葉するというフェノロジーを示すが、落葉樹と常緑樹が混在する森林では葉面積指数の季節変化も複雑になると考えられる。そこで、落葉樹と常緑樹が混在する森林において、林内を一定速度で移動しながら全天空写真を高密度で撮影することにより、葉面積指数の空間分布を把握し、この測定を週一回行うことにより葉面積指数の季節変化を定量化した。この際、全天空写真の解析範囲を天頂付近に絞ることにより、限りなく単点に近い小範囲での葉面積指数を推定した。空間分布の定量により樹木の密集区画やギャップといった葉量の空間分布を表現することができた。しかし、広葉樹は開いた空間に葉群を伸長させる性質があるため、樹木位置図から予想されたものに比べるとその空間不均一性は平坦化されることが示唆された。

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