主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
ツリーシェルターは食害防止効果が高い方法であるが,風雪により倒伏するなどの問題点がある。そのため製品ごとに耐雪性などの特徴を把握することは,効果的な食害対策に有益である。本研究では,欧州製ツリーシェルター(Berry Global社製)の1積雪期(2016/2017)後の異常(倒伏・破損)発生状況と,植栽木の樹高成長および樹形異常を調査した。岐阜県内の多雪地(積雪深150cm,傾斜30°)および積雪地(同70cm,40°)のそれぞれに,高さ150cmのツリーシェルター5種合計220本(A:Ventex12D 20本;B:Ventex 50本;C:VentexClear 50本;D:LayflatTreeguard 50本;E:LayflatShelterguard 50本)を山側1本の木製支柱(L=180cm,φ=4.0cm)により設置した。調査の結果,積雪地ではツリーシェルターにほとんど異常はみられなかったが,多雪地ではAとDに異常が多くみられた。樹高成長は多雪地,積雪地共にBで最もよかった。樹形異常は多雪地ではA,D,Eで多くみられ,積雪地ではDで多くみられた。以上のことから,積雪深が150cmまでであれば,BとCを用いることで年間を通してツリーシェルターを設置できると考えられた。