日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-237
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学術講演集原稿
シカネット設置によるニホンジカの誘導効果
*川中 守
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抄録

ニホンジカ(以下、シカ)の捕獲対策において、多頭捕獲の技術が種々開発されている。いずれの技術も円滑な導入を図るためには、シカを集めることが前提となっている。本研究では、シカを効率的に誘引することを目的に、誘引餌による誘引と併せて、給餌場までシカネットによる誘導柵を設置し、その効果を検討した。2017年2月、誘引餌を置いた給餌場所を中心に両サイドへ約100m、等高線上に誘導柵を設置した。誘導柵の資材は、ネットに再生海苔網(網目150㎜)を使用し、林内での設置は、立木を支柱として利用した。ネットの高さは1.5m~1.8mとなった。給餌場にはヘイキューブ、鉱塩を誘引餌として置き、給餌場と誘導柵沿いにセンサーカメラ8台を設置して、シカの出現状況を記録した。給餌場に出現するシカは、1頭又は2~4頭の群れであったが、頻繁に出現し撮影されたシカは、同一で給餌場に定着したシカと考えられた。誘導柵沿いに設置したカメラにおいて、シカは時々撮影される程度で、柵沿いを歩行する姿は殆ど見られなかった。柵設置後は、柵に沿ってでは無く、直接給餌場方向へ向かうようになっていたと考えられた。

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