日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: D14
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学術講演集原稿
過去の航空写真を用いた樹高成長量の定量的評価
*蝦名 益仁
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抄録

近年、UAS(Unmanned Aerial System)の一般化により、空撮した連続写真をSfM処理することで三次元データを作成し、三次元データから森林情報の詳細かつ広域な把握をすることが試みられている。また、地形学の分野では、過去の航空写真をSfM処理することで、地形の時系列変化を定量的に捉えることが試みられている。本研究では、過去に航空機によって撮影された連続写真をSfM処理することにより三次元データを作成し、三次元データからDCMを作成した。また、DCMの時系列変化から樹高(冠)成長量を求めた。特に、人工林において樹高は地位を表すといわれている。そのため、高解像度で樹高生長量を定量化することで、高解像度の地位を求めるための、基礎データとして利用することが可能である。 本研究は、北海道上川南部ペーパン地区の道有林を対象に行った。過去の航空写真は北海道上川総合振興局南部森林室より1962年から1997年までに撮影されたものを借用し、大判スキャナーで電子化した。電子化したデータは書き込みや外枠をマスク処理した後、SfM処理により三次元化を行った。また、DCMは南部森林室の固定成測地データを使用し精度検証を行った。

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© 2018 日本森林学会
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