日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: T7-6
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学術講演集原稿
知床国立公園における野生動物に対する訪日外国人旅行客の意識
*明石 瑞恵王 茂琪庄子 康愛甲 哲也
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抄録

知床国立公園では、訪日外国人旅行者(以下、訪日外国人)が増加しているが、そこに生息するヒグマとの間に軋轢が生じることが懸念されている。ここで軋轢とは人身被害や危険な状況のことを指す。日本人観光客を想定したヒグマとの軋轢緩和対策はあるが、それが訪日外国人にも適切に対応しているとは限らない。これは訪日外国人と日本人観光客ではヒグマに対する意識が異なる可能性があるからである。そこで本研究は訪日外国人の望ましいと感じるヒグマとの距離感を明らかにし、日本人観光客の同様のことを明らかにした先行研究(稲葉,2016)の結果と比較した。その結果、訪日外国人も日本人観光客も共にヒグマとの距離が近くなるほどそれを望ましくないと評価していた。しかし訪日外国人の方がその傾向が弱かった。特に肉眼でヒグマを観察できるような近い距離については、訪日外国人より日本人観光客の方がより強く望ましくないと評価していた。よって、訪日外国人は日本人観光客と比べてヒグマとの距離を近く取る可能性があり、ヒグマとの軋轢が生じやすいと考えられる。

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