主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
近年長伐期施業と称されつつ、長期間間伐が行われない伐期延長林が増加している。本研究では、智頭林業地における伐期延長林である123年生のスギ人工林を調査し、その特徴を明らかにすることによって、伐期延長林の施業について考察することを目的とした。智頭林業では、植栽本数が3,000本/ha、間伐代わりに強度な枝打ちが行われ、20~35年生に2~3回間伐を行うのが理想的であり(河島1970)、伐期は榑材で80年内外、樽丸材で約50年であった(金谷,1979)。数十年間密度の調整となる間伐を行っていなかったスギ林分内に、50m×50mの調査区を設定して毎木調査を行った。その結果、林分密度は284本/ha、林分幹材積は1,542m3/ha、平均胸高直径は64.0cm、平均樹高は40.8m、平均陽樹冠長は10.1mであった。当該林分は林分収穫表に示された智頭林業地の管理を延長した場合より収量比数が高く、本数密度が吉野林業地の同年代の林分の2倍以上と過密であった。伐根の年輪調査より、近年直径成長が低迷している個体が多数残存している可能性が示され、高齢になっても間伐が必要であることが示唆された。