日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: E1
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学術講演集原稿
九州産スギ6品種の成長と樹形-5演習林での植栽試験の結果-
*榎木 勉高木 正博鵜川 信鍋嶋 絵里
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抄録

九州大学宮崎演習林(椎葉),九州大学福岡演習林(粕屋),宮崎大学田野フィールド(田野),鹿児島大学高隈演習林(高隈),愛媛大学米野々森林研究センター(米野々)に1968-70年に設定されたスギ品種試験地において,2015年に毎木調査を実施し,クモトオシ,ヤイチ,オビアカ,ヤブクグリ,メアサ,アヤスギ6品種の地上部成長様式を比較した。各試験地は等高線に沿って6つのプロットが設置され,各品種が30(5×6)本ずつ植栽されている。このプロットの列は斜面方向に5つ繰り返され,各列で品種はランダムに配置されている。樹高と胸高周囲長は早生型のクモトオシ,ヤイチで大きく,晩成型のメアサ,アヤスギで小さい傾向があった。いずれの地域においても斜面下部で樹高が高くなる傾向が見られたが,斜面位置による樹高の差異は品種や地域により異なった。成長の良い品種はサイズの地域間差や地形による違いが大きく,環境の変化に対する可塑性が高いと考えられた。形状比や樹冠長率も品種により異なり,樹高成長の大きなヤイチは形状比が小さく,樹冠長率が大きい傾向があった。樹形の地形による違いは顕著ではなかった。

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