日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: E4
会議情報

学術講演集原稿
林木サイズの序列による万能森林管理の可能性
*千葉 幸弘
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 人工林の施業管理で用いられる林分密度管理図は、林冠閉鎖、自然枯死が前提である。つまり弱度の劣勢木間伐に適用するのが適切である。だが実際は強度間伐、列状間伐、長伐期施業でも使われる。密度管理図が世に出て既に50年。森林施業に使える適当な指標がないために、林分密度管理図が万能な指標となったのは致し方ないこと。しかも林分密度管理図は、その根拠が、植物成長のロジスチック理論をベースにした「密度理論」というある種、高潔な理論を拝借してしまったために、逆に融通の利かない隘路に入り込んでしまった感がある。 そこで森林の施業管理に使えそうな簡便な手法として、Hozumi(1968)が提案したMNY法により森林動態の解析法を検討し、万能な森林管理法を目指した。その方法は、サイズの大きい順に林木を並べ替え、大きい順に1,2,3・・と番号(N)を付け、Nまで順にサイズ(個体重や材積)の積算値Y(N)を計算すればよい。Y(N)とNの関係はY(N) = Ymax (1 – exp(-a/Ymax N))で近似できる。 天然生林、人工林、混交林などでこのY-N関係が確認できた。しかも最大個体の材積から林分材積が推定可能であるなど、新たな解析法として使えそうである。

著者関連情報
© 2018 日本森林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top