主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
富山県ではスギ花粉症対策の一環として、優良無花粉スギ「立山 森の輝き」を積極的に植林しているが、苗木生産者が不足しているため、今後の増産計画への対応が困難になる恐れがある。そこで、本研究では農業(稲作)と連携し、休耕田を活用したコンテナ苗の水耕栽培を考案した。約150m2の休耕田にブルーシートをひいて、水深5cm程度のプールを造成し、そこにコンテナ苗3480個体をつけて育苗した。5月下旬から10月中旬まで用水をかけ流しにするのみで、水やりは一度も行わなかったが、その生存率は約98%と高く、さらに、成長量は従来のガラス室で育苗した苗を上回った。これらの結果から、本手法は休耕田に造成した簡易プールにコンテナ苗をつけるだけで簡便であり、ハウスなどの設備も特に必要としないため、省力的かつ低コストな育苗法であると考えられた。また、コンテナ苗は田植えが終了した5月下旬に休耕田の簡易プールに入れて、稲刈り終了後の10月に回収することから、稲作とのタイアップは可能で、休耕田の有効活用と新たな生産者の確保に繋がる技術になると期待された。