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第129回日本森林学会大会
セッションID: E6
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学術講演集原稿
キルギス共和国の高標高地に植栽されたテンザントウヒの初期成長の状況
*徳川 浩一勝木 俊雄
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キーワード: トウヒ, 植林, 高標高, 回廊
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抄録

キルギス共和国イシククル州の2,000~3,000mの標高帯には、テンザントウヒ林が広がっている。発表者は、国際協力機構(JICA)「共同森林管理実施能力向上プロジェクト」において、住民の便益を考慮しつつテンザントウヒ林の連続性を高めることを目指して、同州ジュティオグスのテンザントウヒ林にモザイク状に介在する放牧地での植林に環境保全森林庁(SAEPF)とともに取り組んだ。当該地域はテンザントウヒの天然分布域であり、家畜防護柵を設置し植栽地を保護しているが、北緯42度にあたり植林には高標高であり、厳しい自然環境にある。今後当該地域で植林を継続展開するためには、当該地域でのテンザントウヒの植栽地の経過観察データが重要と考えられることから、2013~2016年の植栽地に4箇所の調査プロットを設定し、成長状況を継続調査することにした。2017年に調査した結果、活着率は2014年植栽地のみ57%であったが他は82~100%と高かった。また、伸長成長においては、一つの調査地を除き7~14cm/年の成長が見られた。このため、2,700mの高標高地であっても、家畜からの保護や初期の灌水等適切な管理により成林可能な活着率と成長が期待できると考えられた。

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© 2018 日本森林学会
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