日本森林学会大会発表データベース
第131回日本森林学会大会
セッションID: A32
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学術講演集原稿
ドイツの林業請負事業体の実態―林業労働力の国際化に伴う認証制度の役割―
*滝沢 裕子, 伊藤 幸男, 山本 信次, タタウロワ ナデジダ
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抄録

本報告の目的は、バーデン・ヴュルテンベルグ州を事例に、ドイツの林業請負事業体の実態を明らかにすることである。請負事業体は次の2つの国際化ないしは標準化する状況への対応が求められていた。1つ目は、森林認証への対応である。ドイツの森林における認証林面積の割合は、PEFC7割、FSC1割と大半を占めるようになったため、多くの事業体では、認証林で作業を行うための事業体認証(DFSZ)を取得する必要が高まっている。DFSZは、請負事業体の分業化を反映し、作業種ごとの認証が特徴である。2つ目は、林業労働力の国際化である。今日ドイツの請負事業体は、国内の林業作業士(Forstwirt)だけでは十分な雇用を確保できず、東ヨーロッパ中心の外国人労働者の雇用が定着している。外国人が伐採作業に従事する際は、研修や資格等による技能認証が必要であり、賃金もドイツ人とほぼ同等であった。技能認証として、ヨーロッパ9ヵ国の統一資格であるECC(European Chainsaw Certificate)がある。2018年に導入された新しいドイツのFSC基準3.0では、作業者のECC取得が必須となったことに加え、2020年からはドイツ全州にて、伐採作業を行う外国人労働者のECC取得が義務化された。

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