日本列島は活発な地殻変動や火山活動により複雑な地形を有し、形成された山岳、湖沼、海岸、岬などは景勝地となり、さらに火山は温泉資源を提供する。加えて季節風(モンスーン)の影響で四季がはっきりしており、これに地域固有の風土、文化が折り重なることで結果、魅力的な観光地となり、多くの観光客を引き寄せる。自然資源的にも文化資源的にも観光資源(観光地)が多種多様にわたり存在する一方、立地、地形,地質,気象などの自然的条件から,台風,豪雨,豪雪,洪水,土砂災害,地震,津波,火山噴火などによる災害が発生しやすい国土となっている。非日常体験を求める観光地もさきの災害に見舞われるリスクを持っている。本研究では、日本の観光地における災害リスクポテンシャルの可視化を目的とした。国土数値情報より、観光資源のポイントデータを用いて、空間統計処理により各々の観光地範囲(観光エリア)の領域推定を行った。算出した観光地範囲と各種想定されている災害エリアや防災に関する法令指定データとをオーバーレイ解析し、立地環境要因や特性について明らかにした。本研究はJSPS科研費基盤B (20H04442)一部を使用して実施した。