抄録
自動車の排気ガスや化学燃料の燃焼から排出される窒素酸化物(NOx)は地球環境規模での環境悪化の主原因とされている。この処理方法としての二酸化チタン(TiO2)が使われているが、それ以外の物質についての研究が少ない。このような背景から、電気石(トルマリン)(ブラジル産)、もみ殻活性炭(もみ殻を約800℃の加熱処理で作製)、北海道神明石(シリカ系鉱物)、ゼオライト(天然ゼオライト(商品名:ジークライト))などの4種類の物質を用いてNOxの処理効果について検討した。本研究で天然物質を用いた理由は合成或いは人口物質よりエネルギーコスト面で安価で、自然界に対する危険性も少なく自然環境に悪影響を与えないリサイクル型を考えているためである。実験は各試料5gを用いてNOxガスと所定の時間で吸着させた。反応後、NOxガス分析装置で吸着量を分析し、濃度変化を調べた。さらに、吸着後の試料について、XRDとFT-IRから結晶構造の変化を調べた。その結果、もみ殻活性炭が最もNOxの吸着率が高く、次いで、ジークライトであることが判った。それら得られた結果について報告する。