日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-077
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学術講演集原稿
SfMによる広葉樹林冠モデルを用いた林分平均樹高の推定
*矢田 豊木村 一也山路 佳奈上野 直人村上 良平
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キーワード: 広葉樹二次林, DCHM, 樹高, UAV
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抄録

 DCHMを用いた針葉樹の樹高推定技術はほぼ確立・実用化されているが、広葉樹の樹高推定技術については、樹冠が丸く樹頂点検出が非常に困難であることなどから、報告例は多くない。演者らは、昨年の本大会において、広葉樹二次林内のコナラ上層木の樹冠面積合計値と平均樹高を用いて、コナラ上層木の材積およびきのこ原木採材本数を推定するための単純な数学モデルを提案した。このモデルを活用するためのアプリケーションソフトウェアにおいて樹高推定を自動的に行うことを目的として、UAV-SfMより生成したDCHMから広葉樹二次林内のコナラの上層樹高を推定するための手法を検討したので、報告する。

 石川県内の広葉樹二次林6林分においてUAV空撮により3D点群モデル(DSM)を生成した。国土地理院の数値地図等を用いて標高値の補正およびDCHMの生成を行い、レーザー測高器による樹高計測値との比較検討等を踏まえ、DCHM統計値とコナラ上層樹高との関係や、アプリケーションソフトウェアに実装するアルゴリズム等について、検討した。

 本研究は、生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」の支援を受けて行った。

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