日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: S4-6
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学術講演集原稿
ヤナギを用いた超短伐期栽培による木質バイオマス生産手法開発の現状と課題
*原山 尚徳髙橋 正義山田 健佐々木 尚三宇都木 玄
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抄録

国内の新たな木質バイオマス源として、早生樹を用いた短伐期生産への期待が高まっている。海外の冷温な地域では、ヤナギを用いた超短伐期栽培(Short rotation coppice、以降SRCヤナギ)による木質バイオマスの生産が進んでおり、先進国であるスウェーデンでは、約8千haで栽培されている。SRCヤナギは、15,000本/ha程度の高密度で植栽し、3年程度の周期で収穫・萌芽更新を繰り返し、再植栽なしに7回程度バイオマス生産を行う。森林総研では、SRCヤナギの北海道への導入に向けて研究を進めてきており、1)ヤナギのバイオマス収量は種内系統間差が大きく高成長系統の探索が必要、2)高成長系統を用いれば海外の生産目標である10乾燥トン/年/haが達成可能、3)隔年以上の収穫間隔ならば繰り返し収穫しても高収量が維持される、4)海外の収穫機械の代替として国産のサトウキビハーベスタで収穫可能、5)全木や短棒状で収穫された収穫物は露天で天然乾燥が可能、など、栽培技術、収穫、利用に関する様々な研究成果が得られている。大会では、これら研究成果の詳細のほか、本州以南への展開に向けた課題について報告する。

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