日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: S4-7
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学術講演集原稿
旧薪炭林広葉樹材を活用した熱供給事業の可能性
*羽里 信和
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抄録

針葉樹林の林地残材は全国で800万トンと推計されているが、これに対して天然林等の面積は1,484万haあり、haあたり100トンのチップ生産ができるとして、5割を15年回帰で輪伐した場合、約5,000万トンの燃料資源があると推計される。

北摂地域(兵庫県宝塚市他)の県有林(元薪炭林)を保全的に伐採し、森林更新を図る持続的保全伐採により、持続可能な燃料生産(熱利用の準乾燥チップづくり:含水率WB26%~35%)を行うNEDO実証事業を行っている。自然に負荷をかけずに低価格で燃料生産を行うとともに、同時に地域での熱利用によりCO2削減を行うモデルづくりでもある。

伐採方法は作業道を新たに開設し、作業道からの縦距離50mについて、伐採幅10mと保全幅10mの帯状間伐で50%の伐採率とし、15年回帰で伐採を計画する。その際①大きな木は基本的に伐採する、②次世代の木は残す、③枝条まで全木利用する、④質のよい木は素材利用する方法で実証することとしている。また別途「都会の森」として都市剪定枝からの安価な準乾燥チップ生産も行う予定である。

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