日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: T2-2
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学術講演集原稿
バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する森林公園・自然休養林の類型化
*竹内 啓恵上原 巌住友 和弘高山 範理木下 喜博
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抄録

様々な多様化が見られる今日、障害の有無にかかわらず、誰もがその人格と個性を尊重し支え合う共生社会の実現が求められている。昨年東京で開催されたパラリンピックを契機として、心のバリアフリーやユニバーサルデザインの街づくりも推進され、森林や自然環境においてのバリアフリー(BF)やユニバーサルデザイン(UD)についてもその推進が求められている。そこで、本研究では、物理的、また心理的な取組や、障害者・高齢者の受入れ、実践プログラムの有無、利用者の状況などBF、UDの現状を把握するため、全国の森林公園と自然休養林に対してアンケート調査を実施した(有効回答数182,59)。得られた各回答を、クラスター分析をしたところ、森林公園において、4割は適度に対応設備が整備され、障害者・高齢者の利用の受け入れや体験プログラムを実施していたものの、残りの6割では対応設備が整備されておらず、受け入れやプログラムの取組も進んでいないことが明らかになった。また、自然休養林においては、対応設備が整っていない休養林が9割を占め、障害者・高齢者の利用受け入れや体験プログラムの実施についても、そのほとんどが実施をしていないことが示された。

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