主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第133回日本森林学会大会
回次: 133
開催地: 山形大学によるオンライン開催
開催日: 2022/03/27 - 2022/03/29
福島第一原子力発電所の事故によって飛散・降下した放射性物質による汚染が広い範囲で生じ。この10年間で居住地域を中心とした除染事業は各地で進んだが、森林域の除染は居住地の近辺以外ではほとんど行われていない。このことが山菜採りや自己所有森林の見回りなどの森林活動にどのような影響を及ぼすのかを明らかにするため、川俣町の住民を対象にアンケート調査を実施し、1225人から回答を得た。ランニング・散歩については7%が活動頻度が増加したと回答した。一方、ハイキングは回答者の35%、山菜採りは51%、自己所有森林の見回りは22%、林業作業は28%が減少したと回答した。事故前と比べて屋外活動の頻度が減少した人にその理由を複数回答で尋ねたところ、回答の20%が活動場所の放射線量が理由であった。また、活動場所が以前のようには使えなくなったとの理由も13%あった。これらの事から、森林内の放射性セシウムの残留が住民の森林活動に負の影響を与えている可能性が考えられた。