日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-337
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学術講演集原稿
13Cパルスラベリングを用いたヒノキの師部輸送の日変動
*檀浦 正子, 高梨 聡, 鎌倉 真依, 田邊 智子, Shitephen Wang, 藤井 黎, Daniel Epron, 小杉 緑子
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抄録

高木の師部輸送を理解するために、樹高20.4mのヒノキを対象に13Cラベリングによる師液流の実測を行い、師液流の駆動力とコンダクタンスに関する説明変数を測定した。ラベリングは、時間帯による違いをみるため、2020年9月28日の夕方および10月7日の朝に行った。幹高17.0, 13.5, 6.23, 1.85 mに設置した呼吸チャンバーをレーザー式炭素安定同位体測定装置に接続し、CO2同位体比を測定した。炭素移動速度は部位・時間帯により0.12-0.26 mh-1と異なり、平均では夕方・朝のラベリングでそれぞれ0.15、0.19mh-1であった。師液流の駆動力は、葉(ソース)と幹内樹皮(シンク)の水・浸透・重力ポテンシャル、膨圧より推定され、夜間は昼間よりも大きかった。コンダクタンスは、樹皮を採取し師液の糖濃度より算出した粘性および顕微鏡観察により得た師管直径・密度から推定した。駆動力とコンダクタンスより計算された師液流速は0.15 m h-1で、ラベリングで実測された流速と同じ程度か遅かった。また、同じ時期であっても時間帯により炭素移動速度が異なることから、今後は師部輸送に関して日変動を考慮にいれた理解が必要である。

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