日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-338
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学術講演集原稿
開発途上国の防災に資する我が国の治山技術の可能性
*岡本 隆, 古市 剛久, 村上 亘, 大丸 裕武, 鈴木 秀典, 平田 泰雅
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抄録

途上国であるベトナムを対象に森林の有する防災・減災(F-DRR)機能を適用する手法を探ることを目的として、同国北西部Son La省Muong Gion communeに調査地を設定し、現地カウンターパートと山地災害や土地利用、簡易治山施設の実態を調べた。

 調査対象は山間地の道路沿いに限定したが、山地災害の形態はすべり面深度が浅く、斜面長が100m未満の表層崩壊、もしくはガリーやリルが卓越した表面侵食が多くを占めた。これらは全て降雨を誘因とするが、道路開設工事の影響も少なからず受けていると推察された。一帯は灌木林や草地に覆われるが、一部ではトウモロコシ畑としての土地利用も認められた。これら農地利用が斜面崩壊等に及ぼした影響は現時点では不明である。道路の多くはアスファルト舗装されているが、道路脇の排水溝は日本の林道に見られるようなU型側溝ではなく大型の素掘り側溝が主体であった。これはコストの問題と法面からの崩土堆積による排水機能の低下抑制を見込んだためと考えられた。治山施設としては、金属網の中に栗石を充填した布団かごや柵工等が認められた。しかし施設密度は充実しているとは言えず、その社会背景を検討する必要があると考えられた。

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