日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-386
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学術講演集原稿
山陰地方の広葉樹二次林と針葉樹人工林における鳥類群集種構成の過去と現在
*外山 祐紀高橋 絵里奈尾﨑 嘉信山下 多聞
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抄録

島根大学附属三瓶演習林の獅子谷団地内の落葉広葉樹二次林と針葉樹人工林を対象とし,2021年の1月から12月にかけて,ラインセンサス法を用いた鳥類相の調査を行った.これにより7目21科34属42種の鳥類が確認された.渡りの区分によって分類すると,留鳥21種,夏鳥12種,冬鳥6種,旅鳥2種,外来種1種となった.この結果を仁宮(2001)の記録と比較した結果,ホオジロなどの草原性鳥類は姿を消す一方で,アトリやツグミなどの冬鳥が新たに記録され,繁殖期における森林性鳥類の個体数も増加,多様度指数は両林分とも20年前よりも高い値を示した.さらに同所で行った毎木調査の結果から,森林の蓄積量は大幅に増加し,樹種構成も変化していることが分かった.これらのことから20年間で調査地内の森林は順調に生育し,夏季は繁殖場所,冬季は越冬のための貴重な餌場として,より多くの森林性鳥類に利用される場所へと変化していると考えられる.演習林内の鳥類の多様性を追求するならば,今後はこの環境を維持すると共に,陰で数を減らしている草原性鳥類にも目を向け,より多様な鳥類の生息環境を有する森林の形を模索する必要がある.

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