日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-465
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学術講演集原稿
アカマツ実生苗のセシウム吸収に及ぼす菌根菌及びカリウム施肥の影響
*小河 澄香赤間 慶子山中 高史
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抄録

セシウム(Cs)吸収に及ぼす菌根菌の影響を調べるため、菌根菌ツチグリを共生させたアカマツ実生苗へ、1個体当り212 µMの塩化セシウム水溶液を20 ml添加した。アカマツ苗のCs吸収へのカリウム(K)添加の影響を評価するため、肥料として加えたホーグランド氏液は、Kを含まない組成のものも用意した。Csを添加した3、6および12箇月後に、処理毎に8本のアカマツ苗を掘り取り、菌根化した細根数、樹体の成長量とCs及びK含量を測定した。アカマツ苗の菌根化率はいずれの処理区においても75%程度であり、Cs及びK添加による影響は認められなかった。アカマツ苗の成長量は、菌根菌の接種により有意に増加した。アカマツ苗のCs及びK含量は、菌根菌の接種により有意に増加した。菌根菌接種の有無に関わらず、K施肥によりアカマツ苗のCs含量は有意に減少した。土壌中の交換態K量は、菌根菌の接種により有意に減少した。菌根菌が土壌中の固定態Csを溶出させて、植物が吸収しやすい交換態Csを増加させることが考えられているが、菌根菌は土壌中の交換態Kを効率的に吸収することから、菌根菌が共生した場合でもK施肥によりCs吸収を抑制できることが明らかとなった。

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