日本庭園学会誌
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論文
阿波國分寺庭園の作庭意匠に関する考察-廬山や天生橋など中国景観との関係において-
西 桂佐藤 玄由
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2013 年 2013 巻 27 号 p. 27_1-27_12

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抄録

阿波國分寺庭園は、平成12年に国の文化財名勝に指定された。指定を機会に、文化庁、徳島県、徳島市等の理解と協力のもと、平成18年に「名勝阿波國分寺庭園保存整備検討委員会」(以下「検討委員会」と称す)を立ち上げ、五カ年の歳月を掛けて保存整備し、一応の調査と整備を完了することができた。
阿波國分寺庭園は、類稀れなる石組や庭園意匠で構成されている。そのなかで最も特徴的なのは、洞窟石組と言われてきた。しかし一般に言われる洞窟石組と異なり、中国風景に見られる天生橋や中国の廬山をモチーフに作庭されたものであると考えるにいたった。
本稿は、阿波國分寺庭園の庭園構成や作庭意匠について、廬山や天生橋など中国景観との関係において論考するものである。

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