地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
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論文
セメント改良と突固めによる二戸しらすの液状化強度向上効果と土水連成コードによる挙動予測
清原 雄康
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2017 年 12 巻 2 号 p. 235-244

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抄録

地震時に高含水状態で泥流状崩壊をもたらした,しらすの液状化強度特性把握とその対策工の検討のために,しらすからなる相対密度Dr:65%の未改良土,Dr:65%のセメント改良土,Dr:90%の締固め土を用いて,拘束圧90~100kPaで,飽和非排水条件での繰返し三軸試験を行った.この結果,セメント改良土や密な土は,ひずみの発生が抑えられ,繰返し荷重作用時の正のダイレイタンシー効果による負の水圧発生により有効応力の回復が見込まれ,粘り強さが向上し,液状化強度も未改良土に比較してそれぞれ,2.5倍,3.3倍程度向上した.また,Dr:65%,Dr:90%の試験結果,挙動を参考に,土水連成解析コードLIQCA3D16による解析のための材料パラメータセットを決定し,被害のあった実地盤を想定した性能比較を行った.

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© 2017 公益社団法人 地盤工学会
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