地震時に高含水状態で泥流状崩壊をもたらした,しらすの液状化強度特性把握とその対策工の検討のために,しらすからなる相対密度
Dr:65%の未改良土,
Dr:65%のセメント改良土,
Dr:90%の締固め土を用いて,拘束圧90~100kPaで,飽和非排水条件での繰返し三軸試験を行った.この結果,セメント改良土や密な土は,ひずみの発生が抑えられ,繰返し荷重作用時の正のダイレイタンシー効果による負の水圧発生により有効応力の回復が見込まれ,粘り強さが向上し,液状化強度も未改良土に比較してそれぞれ,2.5倍,3.3倍程度向上した.また,
Dr:65%,
Dr:90%の試験結果,挙動を参考に,土水連成解析コードLIQCA3D16による解析のための材料パラメータセットを決定し,被害のあった実地盤を想定した性能比較を行った.
抄録全体を表示