平成28年8月に発生した北海道豪雨では,十勝川水系,石狩川水系,空知川上流において堤防決壊や河川氾濫や土砂災害が発生し,特に日高山脈周辺にある道路施設に甚大な被害を与えた。一連の土砂災害は記録的な豪雨によってもたらされたことが一因ではあるが,ここでは土砂災害の主因である国道274号日勝峠と北海道横断自動車道の災害発生地点周辺から採取した花崗岩の風化残積土とその堆積物(周氷河性斜面堆積物)の物理・力学特性を明らかにした。併せて,粒子破砕性を示す北海道内の火山灰質土の力学特性の比較から,風化が進行している土質材料の工学的評価手法を議論している。