2020 年 15 巻 3 号 p. 635-642
スウェーデン式サウンディング(SWS)試験にはJIS規格とISO規格がある。現在,SWS試験のJIS改正作業が行われているが,2017年にISO規格が制定されたことにより,国際化への対応を目的として,ISO規格との整合が求められている。しかし,両規格にはスクリューポイント(SP)の形状およびロッド直径などに違いがあり,それらが試験結果に影響を及ぼす可能性が考えられる。そこで,地形条件,地盤条件の異なる5地点で比較試験を実施した。さらに,SPの摩耗の影響も調べた。これらの比較試験には,自沈時の自動制御が可能で,かつ回転速度を一定に保持することができる全自動式試験機を採用した。その結果,JIS規格とISO規格の試験結果はほぼ同じとなり,特に粘性土でばらつきが少ない試験結果が得られた。