2026 年 21 巻 1 号 p. 61-74
集水地形など降雨や浸透水により間隙水圧の上昇が懸念される鉄道盛土には建設時に排水ブランケットの敷設が行われるが,その仕様は経験的に定められており,降雨浸透に対する効果は定量化されていない。本研究では,排水ブランケットによる鉄道盛土の耐降雨性の向上効果を評価することを目的に降雨実験を実施した。実験結果より,排水ブランケットは盛土法尻部の水位上昇の抑制に寄与し,通常の盛土が崩壊に至った累積降雨量の9倍程度の累積降雨量に対しても法面の崩壊は確認されなかった。また,解析的に評価した盛土内水位を考慮した安定解析により,実験で確認された崩壊形状と良い整合を示すすべり面を表現できることが示唆された。