地盤工学ジャーナル
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降雨を考慮した斜面の崩壊危険度評価に関する考察
上出 定幸土肥 泰之小泉 圭吾細木 康夫殿垣内 正人中辻 啓二
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2010 年 5 巻 1 号 p. 159-168

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抄録

道路斜面災害発生件数は年々減少傾向にあるが,平成8年,平成13年,平成18年に実施した道路防災総点検で「対策不要」あるいは「点検対象外」と判断された箇所での災害発生件数は少なくない。斜面崩壊の危険性を検討するためには,素因である地盤特性に加え,降雨・地震等の誘因を考慮した検討が必要となる.本研究は高速道路沿線の斜面で発生する崩壊に対し,その発生メカニズムを基に素因を選定し,さらに評価項目に誘因である降雨を加えて危険度評価を行うことを目的とした。対象斜面である切土・背後斜面から各素因を抽出し,誘因として2004年の降雨時のデータを基に2.5kmメッシュ毎の土壌雨量指数を算出した.これらに数量化理論II類を用いることで点数化し,各斜面の危険度を評価した。その結果,背後斜面において,素因のみの判別結果よりも素因と土壌雨量指数を用いた判別結果の方が高い判別精度を示すことがわかった。

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© 2010 公益社団法人 地盤工学会
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