抄録
盛土載荷を併用した真空圧密工法によって改良された泥炭性軟弱地盤の長期沈下特性を検討するために,北海道札幌市近郊の道路建設工事において,真空ポンプの運転期間が異なる試験施工を複数実施した。その結果,残留沈下を抑制するためには,盛土載荷に伴って発生した過剰間隙水圧が消散するまで,真空ポンプの運転を継続するのが適切と判断された。また,盛土完成後に真空ポンプ運転期間を充分にとった後に真空ポンプを停止することによって,負圧除荷による過圧密効果が期待でき,それによって二次圧密を低減できることがわかった。今回の試験施工では,負圧除荷により1.2~1.3程度の過圧密比が得られており,泥炭層ならびに有機質粘土層において二次圧密係数が約50~70%低減した。