日本ヘルスケア歯科学会誌
Online ISSN : 2436-7311
Print ISSN : 2187-1760
ISSN-L : 2187-1760
総説
日本の口腔がんの現状
歯科医院で救える命がある
柴原 孝彦
著者情報
キーワード: 口腔がん, 検診, 扁平上皮癌
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 22 巻 1 号 p. 6-19

詳細
抄録
口腔がんは希少がんだが,60代男性を中心に増加傾向にある.また最近では女性,若年者の罹患も増えている.口腔は歯科医療従事者だけでなく,患者自身が見て,触れることができるにもかかわらず,現実には口腔がんの早期発見は難しいため,患者の35.8%は基幹病院に紹介されたときには進行がん(ステージ3,4)となっている. 口腔がんに対して,国民の認知度向上,そして歯科医療従事者の意識改革が必要である.本稿では口腔がんの日本の現状,過去との相違を示すとともに,新たな口腔がん対策を紹介する.すなわち口腔がん検診活動の普及,蛍光観察による早期発見トライアル,そしてオーラルナビシステムの導入である.
著者関連情報
© 2021 一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nd/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top