医療看護研究
Online ISSN : 2758-5123
Print ISSN : 1349-8630
原著
看護師のワーク・ライフ・バランス実現に向けた看護管理者の認識と実践
鈴木 小百合村中 陽子
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2017 年 13 巻 2 号 p. 22-32

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抄録

 看護師のWLB実現に向けた看護管理者の認識と実践の実態を明らかにすることを目的に、28名の対象者に半構成的面接を実施し、質的帰納的に分析した。その結果、【個々の状況の配慮につながるコミュニケーション】【個々の状況を配慮した対応】【個々のキャリア支援】【チームワークの醸成】【部署のマネジメント】【安心を生む存在であること】の6カテゴリーが生成された。看護管理者は、個人を見据えた関わりとして【個々の状況の配慮につながるコミュニケーション】【個々の状況を配慮した対応】【個々のキャリア支援】を行い、部署全体を見据えた関わりとして【チームワークの醸成】【部署のマネジメント】を行っており、そこには【安心を生む存在であること】という看護管理者の認識や行動が影響していた。これら6カテゴリーが相互に影響し合うことで、看護師のWLB実現につながっていると考えられた。看護管理者は、看護師にWLB支援制度を周知すること、現場に多様性を受け入れる土壌(お互いさまの風土)をつくることを、今後も継続して病院側と取り組んでいくとともに、現場のニーズに合わせてWLB支援制度の充実をはかる働きかけを行う必要性が示唆された。

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© 2017 順天堂大学医療看護学部
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