2024 年 21 巻 1 号 p. 87-97
目的:国内外のペリネイタル・ロスのケアに関わる看護職の受ける心理的影響を文献検討することにより明らかにすること。
方法:国内外の検索エンジンでのキーワード検索による文献検索を行った。対象文献から、看護職がペリネイタル・ロスを経験した女性やその家族をケアする際に受ける心理的影響について記載のあるものからペリネイタル・ロスに対する感情について、帰納的に集約しコードにまとめ分析した。
結果・考察:国内文献20件、国外文献11件の計31件を分析対象とした。その結果、ペリネイタル・ロスのケアをする際に看護職は9サブカテゴリ、【死産ケアへの苦手意識】【死産ケアをする際に抱く困難感・心理的負担感】【ケアに対する肯定感】の3カテゴリが見いだされた。看護職は死産のケアを提供する際に悲しみやつらさ、無力感を感じながら自分自身の感情をコントロールしなくてはならないなど葛藤や複雑な感情を抱きながらケアにあたっていることがわかった。
結論:ペリネイタル・ロスのケアは、看護職にとって心理的な負担が大きいことがわかった。困難を感じながらも肯定的な感情に変化することもある。心理的負担に関して基礎教育やサポート体制を整備することで看護職がペリネイタル・ロスから受ける心理的負担を軽減することや肯定的な感情に変化できる可能性が考えられた。