抄録
‹目的›近年、学校教育でもジェンダーフリーあるいはジェンダーセンシティブな教育を行うことが重要である言われるようになった。そこで、中学生とその保護者を対象にジェンダーに対する意識(以下、ジェンダー観とする)を把握するために、その測定項目を作成することを目的とした。
‹方法›1. 測定項目;東京女性財団のジェンダーチェックを参考に5つのカテゴリーごとに5項目を設定し、計25項目を作成した。調査項目はなるべく身近な内容の方が意識を把握できると考え、中学生向けと保護者向けのアンケート項目は若干異なる項目になった。2. 調査時期と対象;2000年5∼6月に中学生426名、保護者808名を対象に調査を行い、中学生353名、保護者483名の有効回答が得られた。
‹結果および考察›1. ジェンダー観測定項目;第2報との関連から、25項目全てに回答したアンケートを有効回答として集計した結果、中学生は32∼59点に、保護者は26∼58点の間に分布した。これらのうち、点数の低い者(フリー群)と高い者(バイアス群)をそれぞれ20%抽出し、リッカートの簡略法により測定項目を決定した。その結果、中学生23項目、保護者24項目がえられ、これらをジェンダー観測定項目とした。2. 中学生とその保護者のジェンダー観;アンケートの結果から、保護者の方が中学生より、また、両者とも女性の方がジェンダーフリー傾向にあることがわかった。