日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第46回日本家庭科教育学会大会
セッションID: 87
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2002(平成14)年度例会研究発表
大学における家庭科教員養成の現状と課題
-シラバス分析から-
*近藤 清華佐藤 文子
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抄録
【目的】 大学における家庭科教職免許状取得の課程について、教育学部と家政系学部のカリキュラムを分析、検討することによって、現状と問題点を把握し、これからの課題を考究する。
【方法】 分析対象:家庭科教員養成を行なっている、国公立大学教育学部21校、家政学部系私立大学25校、家政学部系国公立大学7校、合わせて53校の平成12年度シラバスを用いた。 分析方法:家庭科教職免許状取得の課程において、平成15年度から年次進行をもって実施される高等学校学習指導要領の主に「家庭総合」に示されている内容を、大学教育で行なわれているか否かを分析した。
【結果】 大学教育において、「人の一生と家族・家庭生活」に関する内容では家族、家庭、生活時間、「食生活」に関する内容では栄養、「衣生活」に関する内容では被服材料、「住生活」に関する内容では家族との関わりにおける住空間、環境と住生活、「消費生活と資源・環境」に関する内容では家計の管理、家政系学部では環境問題が多く扱われていることが明らかとなった。一方、「子どもの発達と保育・福祉」、「高齢者の生活と福祉」、「生活文化」に関する内容は、あまり扱われていないことが明らかとなった。
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© 2003 日本家庭科教育学会
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