日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第55回大会・2012例会
セッションID: B1-2
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第55回大会:口頭発表
神経性疾患の予防を目指した調理実験の計画
家庭科教育におけるニューロリハビリテーション
*長山 知由理
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抄録
1.はじめに<BR>  
食領域の授業で脊髄損傷や脳卒中だけでなく,神経の損傷であるため合併して起こるアルツハイマー病についても取り扱う.実技面における成果としては,ジョギングを家庭科の授業に取り入れることで体育的行事との連携を図れたことだろう.<BR>  
また脳卒中は循環器系の疾患でもあるため、生活習慣病ともされている.このことに,調理における『栄養学』の課題を見出した.アルツハイマー病は青魚や野菜・果物(フラボノイドを含むもの)の多い料理で予防されるので,その一品料理を実習することを提案したい.歩行トレーニングにより身体機能が向上すると,神経のバランスが良くなる.移動手段を工夫するとそれだけでなく,脳の血行を良くしていくことにも繋がる.<BR><BR>  
2.目的<BR>  
PDAによる記憶支援についても理解させながら,食領域の授業作りをしてみた.更に高次脳機能障害はSchizophereniaとも言われるので,これらを総称して食生活における歩行トレーニングの評価方法について,MAXIMAを用いた授業開発をする.<BR><BR>  
3.方法<BR>  
保育領域では,可塑性による幼児の成長について身に付けさせる.そして非侵襲・無拘束な方法であり,幼児にとっても安全なデバイスとして光トポグラフィーを紹介する.このような保育の領域では,視覚や聴覚といった感覚機能を中心に据えることになる.本稿ではニューロリハビリについて,アルツハイマー病やパーキンソン病の予防を目的とした食生活として指導することにした.<BR><BR>  
4.結果<BR>  
運動機能の改善を定量的に知る方法は食習慣へも応用できて,パラメトリック・モデリングを使える.パラメトリック・モデリングとは,MAXIMAなどのソフトウェアを用いた解析方法のことである.今まで栄養バランスに目を向けて,栄養価の計算をした上での献立作成の調理実習がメインだったように感じている.しかし歩行トレーニングにおいて,両テーマの方向性は合致しているように考えた.<BR>   
排気ガスを減らすために,石油(ガソリン)などの燃料による移動手段ではなく,なるべく歩くようにする.ジョギングであれば資源も必要ないし,大気も汚さない.近年では人々の健康意識は高まり,個人で手軽にできる能動運動が注目されている.ジョギングは時間・場所を選ばないだけでなく,VR(Virtual Reality)を利用したトレーニングも可能になっている.ここでは,澄んだ大気の社会への第一歩として,ジョギングを提案することにする.<BR><BR>  
5.考察<BR>  
ジョギングによる歩行トレーニングについて,発問を促しながら進める.関節トルク(受動運動前)→筋電図(受動運動中)→関節トルク(受動運動後)により,痙性の評価をできる.受動運動により筋電図の電位は減少していくので,MASやFAMのようにMAXIMAによる定量評価は麻痺を持った人々の診断に有用である.<BR>  
また受動運動に対して能動運動は,麻痺を持った人々の治療に有用だということが判っている<SUP>1)</SUP>.能動運動の代表は,やはりジョギングだろう.筋電図には,サイレント・ピリオドの違う伸張反射が現れる.脊髄を経由する短潜時反射と,脳を経由する長潜時反射である.長潜時反射は,歩行機能の回復に役立っている.<BR><BR>  
6.まとめ<BR>  
VRのように他人を意識した健康管理ツールも開発されて,食生活への関心は高まっている.その中で神経性疾患のことを食領域で取り扱えたら,QRコードによるトレーサビリティという点からも興味深い.<BR><BR>    
文献<BR> 1)V. Dietz <I>et al.</I> Brain 1993, 116, 971 --- 989 
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© 2012 日本家庭科教育学会
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