本研究は, カンボジア・シェムリアップ州バイヨン中学校で実施したスカート製作に関するものである. これまでの経験を踏まえて, グループ学習にICTを活用することを加えて, その効果を検証した. カンボジアにおいて被服製作授業を実践する上で, ICTの利用とICT教材の内容の充実によって, 言語を介さなくても補完しうる, あるいは, 少人数の指導者でも実現できる可能性が示された. 一方, ICT教材は自習学習としての効果はあるが, 協働で行う作業についての効果はあまりみられない結果となった. ICT教材を有効に活用する協働のあり方が今後の課題として示された.